最近、良い企業と経営者の共通点について考えることが多いので書いてみます。100人100通りの経営を目指す
サイボウズ(株)の青野社長は公平は幸福とは限らないと言っています。詳しくは青野社長の講演でも聞いてもらえれば
良いのですが、幸福は人それぞれだから公平を押し付けたって幸福にはなれないってことです。長野の伊那食品工業(株)には研究開発部門があって社員の1割が研究者だそうです。研究に1割の社員を使っている食品メーカーはあまりありません。
その研究開発も独特です。消費者の嗜好や市場調査を行っていません。目新しいものやスーパーにないものを作れとも
言いません。世の中にあろうがなかろうが、売れていようが売れていまいが、「自分たちが良いと思うもの」を作ろうとしているとのこと。面白い考え方です。ちなみに、この2社とも労働生産性は非常に高く素晴らしい企業です。
昨今の日本の多くの企業や組織はスタッフ機能を大きくしていくこと、つまり管理することに重点を置いていますが私は
企業の生産性はモチベーションの影響が大きいと感じていますので管理強化はどうなのか?と疑問に感じています。
それと最近の経営者の多くは良い経営とは何か?どうすれば良くなるの?とやり方を学ぼうとしている人が増えてきました。それは良いのですが、紹介した2社の組織論から考えると知識が知恵を生むわけではなくて、やり方よりあり方の方が
大事なんじゃないかなと思っています。整理すると私にとって人や企業、組織にとって大切なことは浪漫や夢を従業員、
顧客、地域の方々、それと地域の未来と共有することです。
なんだかフワッとしていますがこのへんで。