
澤寿運輸社長の澤田が日々考えることを
ブログ形式でお伝えします
手放すという革命
2026-04-20
歳を重ねると、人は保身に走る。 それは弱さではない。積み重ねてきた人生の重力だ。キャリア、評判、築いてきた人間関係ーーそれらがいつしか「守るべきもの」になり、人は新しいリスクを取ることをやめていく。社会が停滞するのは、制度のせいでも政治のせいでもない。一人ひとりが「守り」に入った総和が、社会という生き物の新陳代謝を止めていく。 40歳になったとき、私はそれを自分の内側に発見した。 なんとつまらない人間になったものだ。 だが、これが「人」というものなのかもしれない。ならば、その「人」であることを認めた上で、何が出来るか。 答えは一つしか思い浮かばなかった。 手放すこと。 地位も名誉も「こういう自分であるべき」という物語も。それは逃げではない。しがみつくことへの、静かな抵抗だ。 |
子どもを育てるというこ
2023-05-30
子育ては、とにかく大変だ。私には3歳と0歳の息子がいて、長男だけの時は、出来るだけ夫婦で助け合いながら分担して家事や育児を出来ていたのだが、今は次男が増えて、お互いの思い通りにはいかず、妻とケンカになることもある。ケンカの内容はいつも、大したことではない。人は余裕が無くなるとストレスがたまり、不満ばかり思うのだろう。そんな日常の中、ふと2人の息子と妻のことを考えることがある。妻は子供が好きだから、息子たちを本当に大事に、一生懸命育てている。その影響で優しくて、面白い子に育ってきた。子育ては大変だ。でも、それ以上に喜びがあり、希望がある。 私にはそれだけあれば十分だ。 |
3月27日
2021-03-27
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「歩む」とは「静かに歩む」という意味である。飛ぶのではなく、走るのではなく、歩くのである。雄飛というような、絶叫というようなことをせず、忍耐をもって神により頼み、その命に従って静かに日々の生涯を送ることである。あえて大事業をしようとせず、大伝道師を試みようとせず、大奇跡を行おうとせず、ただ神の命を重んじ,彼の言に従い、彼を信じることこれが事業であると信じて、無為に類する障害を送ることである。信仰の障害の大部分は忍耐である、静粛である、待望である。神にあって自己に足りる生涯である。また神から荷物をも受けることがなくても、彼ご自身を与えられたために、その他を要求しない生涯である。
今日は暖かい日です。マン・レイの写真集と柚子シトラスティ- |
生くる
2019-09-06
執行草舟さんの「生くる」から自分の時間について考察する文章を紹介します。はじまりは「現代人は『自分の時間』を誤解している。それにより多くの人が何よりも尊い、自分に与えられた生命の燃焼に支障をきたしている」と。執行さんは菌酵素食品の研究・製造・販売を手掛ける会社の社長である。33歳でこの事業を興した。創業の少し前に子供が生まれその3か月後に妻を亡くした。多くの人は「小さな子供を抱えながら仕事をしていくのは大変だろう」と思う。しかし執行さんは逆だという。「子供がいたから事業もやってこれた。家で子どもの世話をしたり、寝顔を見たりして気力を取り戻していた。自分の時間がないと考えたことは一度たりともなかった」と当時を振り返る。「事業は私の時間が社会に役立っている喜びを与えてくれた。子どもの存在は私が一人の人間として生きている実感を与えてくれる。事業や家族との時間は自分の時間を奪うものではなく、自分の時間を有意義たらしめてくれるものであった」そしてこう断言する。「仕事や家族との時間は『自分の時間』の代表的なものだ。人生における有意義な時間の過ごし方とは、仕事と家族に多くの時間を当てることである」と。私もそう思っています。 |
3、3、3、3、3、3、
やり方よりも、あり方
2019-06-25
最近、良い企業と経営者の共通点について考えることが多い。 サイボウズの青野社長はこう言っている。「公平は幸福とは限らない」と。幸福は人それぞれだから、公平を押しつけたって人は幸せにはなれない。100人いれば100通りの働き方がある、という発想だ。 長野の伊那食品工業には、社員の1割が研究者という開発部門がある。食品メーカーとしては異例だが、さらに面白いのはその研究のスタンスだ。消費者調査も市場分析もしない。「目新しいものを作れ」とも言わない。世の中に存在しようがしまいが、売れていようがいまいが——「自分たちが良いと思うもの」を作る。それだけだ。 この2社に共通するのは、労働生産性が非常に高いということ。そして、管理を強化することで成長してきた会社ではないということ。 翻って、昨今の日本企業の多くはスタッフ機能を肥大化させ、「管理すること」に重点を置いている。だが私は、企業の生産性を動かす最大の要因はモチベーションだと感じている。管理を強めれば生産性が上がる、という発想には素直に頷けない。 最近は「良い経営とは何か」「どうすれば良くなるか」とやり方を学ぼうとする経営者が増えた。それ自体は悪くない。だが2社の組織論を見ていると、一つのことに気づく。 知識は知恵を生まない。やり方よりも、あり方が先だ。 では、あり方とは何か。私なりに整理するとこうなる——浪漫や夢を、従業員・顧客・地域・そして地域の未来と共有すること。 フワッとしているかもしれない。でも、本質というのは往々にして、そういうものだと思っている。 |
